革命家という職業を知っていますか?

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「人生を変える一冊の本」

きっと誰もが持っていると思います。持っていない人はまだ出会っていないだけなのでいずれ出会います。その本を読んだ瞬間はあまり気に留めていなかったけど、後から人生を振り返ると影響を受けているように思える本もあります。だからもう出会っているかもしれませんね。

今回は僕の人生に影響を与えた本を紹介します。いくつかありますが、とりあえず今回紹介するのは一冊だけです。

それが「我が志アフリカにあり」という本です。

アフリカのザンジバル島(タンザニア)で活動している島岡強さんという方の人生を、妻の由美子さんがまとめた本です。とにかく内容がぶっ飛んでいて強烈に頭に残ります。

島岡強さんの職業が「革命家」である点がこの本の一番の特徴ですね。社長でもなく、社員でもなく、無職でもありません。職業は「革命家」です。「俺は革命家だ」と冗談ではなく本気で言っているし、革命家として実際に行動しているのでこの本の内容はとても印象的でした。

以下、ネタバレにならない程度に紹介していきます。詳細はぜひ本を購入して読んでみてください。(中古なら数百円で買えます)

【1冊2万円】人生で買った本の中で最も高い一冊だった

「我が志、アフリカにあり」という本は定価で1500円ほど、中古なら100円から売っている本です。初版は2003年に発行されています。僕が買ったのはかなり前のことなので正確な時期は覚えていません。高校生の終わりか大学生の始めくらいだったので、2009年前後だと思います。

何気なくテレビを見ていたら「アフリカで活動する日本人の革命家」を紹介するコーナーが目に入り、そのまま30分か1時間くらい見てしまいました。で、無性にもっと詳しいことが知りたくなってネット上で情報を探し、この本にたどり着きました。

でもなぜか値段がものすごい高い。なんと1冊20000円です笑

特定のオンラインショップだけが高いのではなく、どのお店も同じような値段でした。当時は学生だったので今感じる以上に20000円は高額だったと思います。正直、かなり迷いましたが、結局買いました。どうしても読みたかったからです。

法学部時代に買っていた参考書代も高いなあと思っていましたが、それでも最高5000円くらい。20000円はぶっちぎりで書籍代としては人生最高額なので、その意味でもこの本は強烈に印象に残っています。

でも今は100円くらいです笑。気軽に買えるはずなのでぜひ読んでもらいたい一冊です。

島岡家の教育方針が常識外れすぎて度肝を抜かれる

主人公の島岡強さんは幼い頃から革命家になるよう英才教育を受けた、生粋の革命家です。自分から革命家になりたいと言い始めたというよりは、父親の影響によって少しづつ革命家に近づいていったという表現が正しい気がします。なぜなら島岡家の教育方針に従うと、民間企業や役所への就職などはできないからです。そのぶっ飛んだ教育方針がこちら(↓)

  1. 定職につくな
  2. 日本で仕事をするな
  3. 免許や資格を取るな
  4. 結婚するな

どれも日本の一般的な家庭とは正反対ですね。どうしてこんな無茶苦茶な教育方針を掲げているのか理解に苦しむ人も多いはずなので、意図も追記しておきます。

1、定職につくな

いきなりぶっ飛んだ教えです。

「いい学校を卒業していい会社に就職しなさい」と教える家庭が多数派だと思います。でも島岡家は違います。

「定職につくな。ひと月いくらの金で自分を売るな」

引用元:我が志、アフリカにあり(p.165)

これから革命家になる人間がお金と引き換えに自分を売っていたら、困難な状況に立ち向かう人々を手助けする時間がなくなってしまう。だから時間単価で働くなという教えなんだと思います。

自分自身の時間を切り売りする会社員や公務員という立場は一定の給料が保障される代償として、自由時間が制限されます。一方、フリーランスは給与の保障はないものの、自由時間の制限もありません。

自分で道を切り開き、歴史に名を刻む革命家という職業には、当然のことながら雇い主などいません。定職につくという行動は革命家と最も遠い働き方と言えますね。

2、日本で仕事をするな

この考え方もかなり極端です。

働きたい場所で働けばいいと思いますが、島岡家ではそれが許されていません。その理由は

「お前(島岡強さん)の力量なら、日本で仕事を始めれば、すぐそれなりのことができるだろう。しかしそれを始めたら最後、仕事も面白くなり義理もできる。そして気がついた時には、そのしがらみにがんじがらめになって日本を出るに出られなくなる」

引用元:我が志、アフリカにあり(p.165)※カッコ内は補足で追記しました。

革命は世界中のどこでもできます。なぜなら全国民が満たされている完璧な国などないからです。しかし島岡家は革命の対象を海外に絞っていました。その結果、日本を出て行けという教育方針が生まれたようです。

島岡さんの父(修さん)は「朱に交われば朱く染まる」という言葉も伝えています。平和ボケした日本で暮らしていると感覚が鈍り、革命家として使い物になるなくなることを警戒していたのかもしれませんね。

3、免許や資格をとるな

またまたぶっ飛んだ方針です笑

現代社会において、免許や資格を全く持っていない人はどれほどいるでしょうか?

おそらく大抵の人は何かしらの免許や資格を保有しています。でも島岡家は免許や資格などの証明に頼った生き方を否定します。

「免許や資格に頼るのは本物の人間の生き方じゃない。島岡強という人間一人の重みだけで、世界中どこでも勝負できなければ本物とは言えないんだ」

引用元:我が志、アフリカにあり(p.165-166)

なんだか痛い部分を突かれた気がします。

きっとここで言う免許や資格は運転免許や弁護士資格などの公的証明に限定されていません。自分が何かに所属し、所属先の威光を利用することを否定しているのだと思います。

とある大企業の部長は毎年大量の年賀状をもらっていたけれど、定年退職した翌年から全く年賀状が届かなくなった泣、、、なんて話を聞いたことがあります。

これは部長が「自分自身の価値で相手を惹きつけていなかった」ということなんでしょう。肩書きに頼らずに自分自身の人柄や能力によって人間関係を構築していれば、退職しても年賀状は届きます。究極的には、死亡してしまっても遺族宛に追悼の手紙が毎年届くでしょう。

革命家には公的な後ろ盾などありません。自分自身の魅力で相手を惹きつける能力は必須ですね。

4、結婚するな

最後の教えもなかなか強烈です。結婚して孫の顔を見せろではなく結婚するなですからね。でもこれにもちゃんと革命家らしい理由があります。

絶対に結婚するな。お前は志のために命をかけようとしている。志のために死んでいく男には、自分が死んだ後に悲しむ者を残していく必要はない。

引用元:我が志、アフリカにあり(p.166)

革命家は生半可な覚悟では務まらない、いつ死ぬか分からない仕事です。だから真の革命家は決して世襲しないのでしょう。政治家とは全然違いますね。

さて、以上の4つが島岡家の教育方針です。

幼い頃からこんな独特の4つの教えを叩き込まれて育ったら、どんな人間になると思いますか?

度肝を抜かれるエピソードばかり載っていましたが、一つだけ紹介しますね(↓)

死ぬために冬の八甲田山に登ってみた

ちょっと何のことだかよく分からないと思います。僕もよく分からなくてこの章は何度も読みました。

どうして死にたかったのか?

その理由ははっきり言って常人には到底理解できません。なぜなら、見ず知らずの他人のために平気で自分の命をかけられる人間になるためだからです。

自分の家族や親しい人のために自分の命をかけられる人はいるかもしれません。でも見ず知らずの人のために命をかけられる人はきっとほとんどいないと思います。

でも革命家にはその覚悟が求められます。

そこで島岡さんは冬の八甲田山に登ることにしました。そして猛吹雪に巻き込まれて遭難し、あと一歩で死ぬというギリギリの状態に追い込まれました。自分の腕をナイフで何でも切り裂いて眠らないようにしていたそうです。

本当に死ぬかもしれない極限の状態に追い込まれた島岡さんの目には、色々な人が写りました。身近な人や好きな人、そして最後には大嫌いな人でもいいから自分のそばに来て欲しいと思ったそうです。

どんな人にもいい面があり、たとえ見ず知らずの人であっても自分の命をかけて助けなければならないと心の底から思えるようになったと語っています。

周囲のために自分の命を投げ出せる、真の革命家が誕生した瞬間でした。

高校2年生がそんなことを考えていたという事実に、ただただ唖然としました。もうぶっ飛びすぎてて訳が分かりません。

アフリカのザンジバルで漁業、運送業、貿易業、画商、柔道監督をする革命家

高校二年生の時点でとんでもないエピソードが生まれているので、その後の人生もとんでもないエピソードだらけです。でもキリがないので割愛します。詳細は書籍を読んでみてください。

島岡さんは大学を中退後、世界中を回利、自分が根を下ろして革命に備える場所を探しました。そして最終的にはアフリカのザンジバル(タンザニア)に居住しています。

居住地が決まったので政府に対して戦いを仕掛けるのかと思いきや、そうはなりません。島岡さんが考える革命とは武力闘争ではないからです。

では何をしているのかというと、、、第一次産業で雇用を生み出すことに力を注いでいます。

書籍の執筆時点(2003年)で既に、漁業、運送業、貿易、画商、柔道のナショナルコーチなどを兼務しており、そこらへんの実業家よりも多彩に活躍しています笑

でも本人名義になっている会社や所有物は一切なく、全て現地人に渡しています。いつ死ぬか分からない革命家は何も所有すべきでないと考えているからです。

ここに至るまでのエピソードが書籍の目玉なんですが、それを書いてしまうとネタバレになってしまうので書きません。ぜひ読んでみてください。

ちょっとネタバレすると

  • 国外追放
  • スパイ容疑
  • 国家転覆罪

こんな話がゴロゴロと出てきます。そんな数々の困難を「天命に従って生きている俺(島岡強さん)に解決できない訳ないだろう」と言って、ズバズバと乗り越えていってしまう型破りさが本当に面白い。

資格や肩書きに囚われず自分そのものの実力で生き抜いている人にとって、一般人が無理だと思うことは大した壁にはならないようです。

今まで自分が普通だと思っていたことをかたっぱしからぶっ壊してくれる本です。そして、世界が広がる本であり、強烈に頭に残る本です。

今年は家で過ごす時間が増えると思うので、ぜひ手にとってみてくださいね。

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